はじめに
「朝起きたときに首が痛い」「肩こりがひどい」「眠りが浅い気がする」──そんな悩みを抱えている人は少なくありません。もしかすると、その原因は「枕が合っていないこと」かもしれません。枕は毎日の睡眠を支える大切なアイテム。自分に合わない枕を使い続けると、疲れが取れにくくなり、慢性的な不調につながる可能性もあります。
本記事では、枕が合わない原因と正しい選び方について詳しく解説します。

枕が合わないと起こる症状
まずは、枕が合わないときに起きやすいトラブルを整理してみましょう。
- 朝起きたときに首や肩がこる
- 寝返りが打ちづらい
- いびきや無呼吸が出やすい
- 眠りが浅く疲れが残る
- 頭痛や目の疲れが取れない
これらの症状が続く場合、枕が体に合っていない可能性があります。

枕が合わない原因

1. 枕の高さが合っていない
枕の高さは、睡眠中の姿勢に大きく影響します。
- 高すぎる枕 → 首が前に押し出されて気道が圧迫される。肩や首に負担。
- 低すぎる枕 → 頭が下がって血流が悪くなり、首に違和感。
理想は、仰向けで寝たときに「立っているときと同じ自然な姿勢」が保てる高さです。
2. 枕の硬さが合っていない
硬すぎる枕は頭が安定せず、逆に柔らかすぎる枕は沈み込みすぎて首に負担をかけます。自分の体重や好みに合った硬さを選ぶことが大切です。
3. 寝返りが打ちにくい
枕の幅が狭すぎたり、形が合っていないと寝返りがスムーズにできません。寝返りが打てないと血流が滞り、肩や腰の痛みに繋がります。
4. 体型や寝姿勢との不一致
仰向け寝・横向き寝・うつ伏せ寝など、普段の寝姿勢によって理想の枕は変わります。横向きで寝る人は肩幅に合わせた高さが必要ですし、仰向けの人は低めの枕が合いやすいです。
5. 枕の素材が合わない
羽毛・低反発ウレタン・そば殻・ポリエステルなど、枕の素材は多種多様です。通気性や弾力が合わないと寝心地が悪くなり、眠りの質が下がります。
6. 使用環境の影響
ベッドのマットレスの硬さや、寝室の湿度・温度も枕の使い心地に関わります。マットレスが柔らかすぎると枕が沈みすぎて合わないと感じる場合もあります。
枕を選ぶときのポイント
- 高さをチェック
立った状態の姿勢を保てる高さか確認しましょう。専門店で測定してもらうのもおすすめです。 - 硬さと素材を試す
通気性がよく、頭が安定する素材を選びます。頭が沈みすぎず、首が支えられるものが理想です。 - 寝姿勢に合わせる
- 仰向け:低めで首を支える枕
- 横向き:肩幅に合うやや高めの枕
- うつ伏せ:薄め・柔らかめの枕
- 調整できる枕を選ぶ
中材を出し入れして高さを調整できる枕は、体型や環境の変化に対応できるので長く使えます。 - 定期的に見直す
枕は消耗品です。ヘタリや汚れが溜まるため、2~3年を目安に買い替えるのが良いでしょう。
枕が合わないときの対処法
- バスタオルを畳んで枕代わりにし、高さを調整する
- 枕カバーを変えて肌触りを調整する
- マットレスの硬さも見直す
- 専門店で自分に合うオーダーメイド枕を試す

まとめ

枕が合わない原因は「高さ」「硬さ」「素材」「寝姿勢」などさまざまです。自分の体型や寝姿勢に合った枕を選ぶことで、肩こり・首こり・睡眠の質の低下を防ぐことができます。睡眠は毎日の生活の土台。ぜひ一度、ご自身の枕を見直してみてください。